しかしながら、キュービクルの導入には決して安くない費用がかかります。「なぜこんなに高いのか?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、キュービクルの役割や、導入費用が高額な理由、そして導入することで得られるメリットについて詳しく解説していきます!
導入コストを大幅に抑える革新的なサービスも紹介しているので、キュービクルの新設や増設、入れ替えを検討中の方は、ぜひ最後までお読みください。
工場や商業施設、オフィスビルといった大量の電気を必要とする施設の場合、発電所から送られてくる電気は、6,600Vと非常に高い電圧を持っています。そのままでは建物内の設備や機器に大きな負担がかかり、故障や安全性のリスクも高くなるため、電気を使う前に電圧を適切なレベルに下げる必要があるのです!
キュービクルを設置することで、発電所から受け取った高圧電力を100Vや200Vといった低圧に変圧し、施設内の各所に配電することで安全に電力を使うことができるようになります。
また、正式には「キュービクル式高圧受電設備」と呼ばれ、JIS規格において「キュービクル式高圧受電設備(JIS C 4620)」として定められています。
キュービクルの本体価格は、受電容量や仕様によって異なりますが・・・
小型キュービクルで1機あたり 200万円 程度
標準的なキュービクルは1機あたり 300〜400万円 が相場です。
さらに、大型のキュービクルの場合は
施設の規模によって大きさが異なるため、特注品として生産してもらう場合が多く
1機あたり 500〜800万円 にもなることがあります。
キュービクルは、電気事業法によって1ヵ月に1度の月次点検(一定条件を満たした場合は2ヵ月に1度も可)と、年に1度の年次点検が義務付けられています。
保安点検は、電気事故を防ぐために、キュービクル内部の動作や外観に異常がないかを定期的に確認する作業です。
また、点検は電気主任技術者が実施すると定められていますが、社内に電気主任技術者がいない場合は点検を外部委託しなくてはなりません。
キュービクルとは、発電所から送られる高圧電気を自社で降圧するための「自家用電気工作物」です。
電力会社の変圧設備を利用しない分、コスト削減が期待できますが
キュービクルに問題が発生すると、次のようなリスクが伴います。
さらに、電気を供給している配電線にも影響が及び、広範囲で停電が発生するリスクがあります。このように、自社の敷地内だけでなく、周辺地域にまで被害が拡大する事故を「波及事故」と呼びます。
波及事故が発生すると、その被害は非常に大きなものとなる可能性があります。そして、キュービクルのトラブルの多くは、設備の自然劣化が原因であることがわかっています。
このような波及事故を防ぐためには、キュービクルの適切なメンテナンスが欠かせません。保安点検を定期的に実施し、設備を良好な状態に保つことで、リスクを大幅に低減することができます。
キュービクルの変換効率は高いほど、電力をムダなく変圧できます。
例えば、変換効率が90%と96%のキュービクルで電力1,000kWを受電した場合、それぞれの電気供給量は以下の通りです:
変換効率の差が6%ある場合、1年で7,200kWhの電力が無駄になります。法定耐用年数の15年で計算すると、その差は108,000kWhにもなります。
光熱費の低コスト化には、より変換効率の高いキュービクルを選ぶことが重要です。
施設の規模や設置場所、予算に応じて最適なサイズの商品を選べるため、柔軟に設備を選定でき、効果的な導入が可能です。
キュービクルの導入には初期コストやメンテナンス費用がかかるものの、長期的には電力コストの削減や安全性向上という大きなメリットが期待できます。特に、高圧電力を使用することで、低圧電力に比べて電気料金が安くなるため、企業や施設にとって重要な設備投資です。
一方で、導入費用が高額なため、導入を躊躇する場合も少なくありません。そんな課題を解決するのが、ネクシーズZEROのサービスです。
このサービスを利用すれば、初期投資を抑えつつ、最新の設備を活用することができます。
特に、契約満了後には所有権が移転し、資産として保有できる点は、長期的なコストパフォーマンスをさらに高めるものとなるでしょう。